はじめに
九星気学の歴史
九星気学は中国でも日本でも親しまれている、東洋で最も歴史の古い占星術です。
古代の賢者は、天と地の間のあらゆるものを司るシンプルな法則があると信じていました。この法則を理解し、日々の生活に起った出来事と重ね合わせることで、未来に起こりうることが解明できるだろうと考えたのです。
これが東洋占星術の原点になっています。東洋占星術は西洋占星術と似ていて、人にふりかかる出来事を、時間と場所をもとに組み合わせて統計化してきたのです。膨大な情報を集めることによって、未来の運勢を正確に読む確率が高まりました。九星気学は個人の出生データをもとに、その人特有の性格と方位学(生活、旅行などに適した方位の予測)を割り出すものです。
九星気学の始まりは正確には知られていませんが、有史以前の中国においてシャユ(Xia Yu、紀元前2180年頃)という治水灌漑の知識を活用して社会に大きな貢献をした人物が皇帝の地位についた時代にまで溯ると言われています。
シャユは洪水を防ぐ工事を取り仕切っていた時に、長寿と好運の象徴である大きな亀に出くわしました。その亀を注意深く見てみると、甲羅の模様がおかしいことに気がつきました。一般的な甲羅の八角形の模様とは少し違っているように見えたのです。この亀の甲羅の模様は河図洛書(かとらくしょ)という名知られています。洛書に記される要素と数字から、人間関係や出来事を全体的に理解しようというのが九星気学の狙いです。
易学が古代中国の思想とされ、四柱推命が古代中国の占星術とされる中、九星気学はむしろ古代日本の占星術として世界的に知られています。
日本の占星術、九星気学とは?
九星気学は非常に興味深い学問です。生活のあらゆる部分を支配するという点は西洋占星術に良く似ており、数字を使って個人の運勢を探るという点は西洋数秘術とも共通点があります。また、方位と数字を組み合わせる点は易学を基本とする風水の真理にも通じています。このことから九星気学は古代占星術、古代真理の集大成と表現する人もいます。
古代の九星気学者は、陰陽二つの対極に位置する力が人の人生を支配すると考える易学を用い、陰陽の概念から「生気」または「気」というものを見出しました。そして物事の全ては五つの要素を経てその寿命を全うすると悟りました。この陰陽五行思想は自然界に見受けられる五つの要素である木、火、地、金、水に象徴されます。
陰陽五行思想の由来は以下の通りです。
木は土を剋し、金に剋される(剋す=勝つ、剋される=負ける)
火は金を剋し、水に剋される
土は水を剋し、木に剋される
金は木を剋し、火に剋される
水は火を剋し、土に剋される
五行を通じて物事の変化が完結されるというわけです。この要素を理解することで、個人のチャートに示される五つの要素の発する気の強弱からその人の性格を分析することができます。その結果は個人の出生データに基づくもので、個人特有のものです。
「朱書」に見られるような気のチャートを制作するにあたって、古代九星気学者は九つの「宮」を要素、数字、方位で表しました。風水の原理を用い、古代九星気学者は地球と自然が人に与えうる影響力を研究し、時間の流れに沿ってその影響力と方位を理解しようと努めました。特定の時刻の要素が、個人のチャートに重ねられるため、九星気学で示される旅行に向いた方位などのアドバイスは変化していきます。このように個人に向けられたダイナミックな運勢判断は、現代の日本でも根強い人気を誇っています。
九星気学チャートの見方
まず、ユリウス暦(西洋のカレンダー)で表わされた個人の誕生年、誕生月を陰暦に改めます。数秘学の影響から、年や月は数字に書き換えられます。その数字を、八角形の九星気学チャートに書き移します。チャートは固定された方位(北、南東など…)が示されている九つの宮に別れています。それぞれの宮には、火、地、水、金、木の要素が記されています。それぞれの要素同士の好影響(相生)、悪影響(相剋)の関係から、運気が読み取られるわけです。個人の出生チャートをもとにしているた
め、この運勢は個人特有のものとなります。
九星気学では重要な数字が二つあります。一つは個人の生まれた年、もう一つは誕生月を表す数字です。伝統的な九星気学の方法を用いて、個人の出生データから誕生年数と誕生月数が割り当てられます。誕生年数は九星気学チャートの真ん中に位置する中宮に書かれます。残りの八つの宮には、九星気学法に基づいて、数字が書き込まれます。それぞれの宮に書き込まれる要素から、個人の出生チャートが制作されます。経験豊かな九星気学者は、この出生チャートをもとにして、その人の運勢を読み取っていきます。
---九星気学辞書---
九星気学のパーソナル年盤の見方
ある年の個人の運勢を読み取るためには、個人の出生チャートと占う年の九星気学年盤の両方を参考にします。その年の基本となる数字は年盤の中宮に位置します。九星気学のチャート法を用いて、残りの八宮にもそれぞれ数字や要素が割り当てられていきます。例えば、2000年の基本数は9ですので、年盤の中宮には9があてられます。その結果はこの通りです。
九星気学の年盤が割り出されたら、大きな意味を持つ4つの宮を探します。個人の出生年数が記されている宮、その正反対に位置する宮、数字5が位置する宮、5の宮の正反対に位置する宮です。それぞれ、本命殺、本命的殺、五黄殺、暗剣殺と呼ばれています。
例えば、1976年生まれの人の九星気学上の出生年数は6となっています。2000年の本命殺は6の数字が位置する宮にあたり、南西宮となります。本命殺の正反対に位置する宮は本命的殺と呼ばれ、この場合は北東宮になります。また5の数字を擁する宮は五黄殺で、その正反対に位置する宮が暗剣殺です。この例では、それぞれ北宮と南宮に位置しています。
パーソナル年盤の解釈
本命殺―この方位は非常に危険を含みます。この方位は侵さないことが大切で、もし侵してしまった場合は不幸を招くでしょう。この方位は特に健康面に大きな影響を与えます。この方位の扱い方次第で、深刻な病にみまわれる可能性もあるでしょう。また仕事運や金銭運にも悪影響を与えます。
本命的殺―この方位も非常に危険を含みます。この方位は侵さないことが大切で、もし侵してしまった場合は不幸を招くでしょう。この方位は特に健康面に大きな影響を与えます。この方位の扱い方次第で、深刻な病にみまわれる可能性もあるでしょう。また仕事運や金銭運にも悪影響を与えます。
五黄殺―この方位は悪運をもたらします。この方位は侵さないことが大切で、もし侵してしまった場合は災害をもたらすでしょう。仕事や家庭の内も外も目茶苦茶にされる可能性があるでしょう。この方位を侵してしまうと非常に深刻なダメージを受けるでしょう。
暗剣殺―この方位は非常に破壊的な力を持っています。この方位を侵してしまったら、すぐさま大きなダメージを受けるでしょう。火、盗難、事故、訴訟、不治の病などにみまわれる可能性があります。
方位を侵す:方位を侵すことにあたる行動の例を以下に示します。
1. その方位に居を移す
2. その方位に新居を建てる
3. その方位で新しい地位に就任する
4. その方位にある地へ出張する
5. その方位にある地へ旅行する
6. その方位にある外国へ留学する
7. その方位にある会社と商談をする
8. その方位にある会社や学校と面接する
方位を侵すことは、何か新しいことを始める際に起こり得ます。例えば、現在勤めている会社が自宅の方角から見て悪い方位にあるとしても、すでに習慣の範ちゅうにあるので影響はありません。オフィスを移転する場合は、悪影響をもたらす方位は避けるべきです。
また自宅から5キロ圏内では方位の善し悪しによる影響はありません。九星気学では人生の分かれ道に関する 問題だけを重視しており、日常生活が影響されることはありません。
月盤について
個人のパーソナル月盤を解釈する際は、長期的な展望を提供する年盤に比べ、月盤の影響力は短期的なものであるということを理解しなくてはいけません。質問の内容によって年盤と月盤を正しく使い分けることで、正確な運勢が判断されます。
月盤は年盤と同じような方法で制作されます。ただし、個人の出生月数が月盤のチャート作成と解釈の上で重視されます。